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病気ではないけれど密かに悩む人が多いのが便秘。 どんなに時間がかかっても、口から入れた食べ物は、72時間ほどで便となって排出される。 医学的な定義ではないが3日以上便通がないときは「便秘」と考えるべきだ。 便秘で多いのが、直腸性便秘とよばれるもの。直腸を中心とした排便の仕組みに何かの異変があるのだ。 直腸とは大腸の出口部分で、便がたまる場所。食べ物が胃に入ると、それをきっかけに「胃・結腸反射」という反応が起こり、大腸内の便が直腸へ送られて排便が起こる。 朝、トイレに行きたくなるのは、寝ている間に空っぽになった胃に朝、食べ物が入ると「胃・結腸反射」が起こりやすいから。朝食を抜くと胃をタイミング良く刺激できないので便が滞りやすい。これが直腸性便秘の主な原因だ。 続いて、痩せ形で運動不足の女性や高齢者に好発するのが、弛緩性便秘である。これは胃腸を活発にする腹筋の力が弱く、腹圧が上手にかけられないことから、便をきちんと押し出せないタイプだ。 女性の場合、便秘を引き起こす理由は他にもある。 生理前に便通が滞ることは少なくないけれど、これは腸の運動性を抑える黄体ホルモンの分泌量が増えるから。ダイエットも、便秘の直接の原因となりやすい。食事を制限すると、便の材料が物理的に減ることになる。便が充分に作られなければ排便が起こりにくいのが道理。 |
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玄米中心の食事で食物繊維をたっぷり 便秘を改善するには、食生活を正しく変える必要がある。まずは、排便システムのスイッチを入れる朝食を摂ることから始めよう。 |