グラデーションとレイヤーを使い分け、左右のバランスを整えながら理想のフォルムへ。
ハチよりも下側にボリュームをだし、ネープを削ることで四角い印象から、やわらかくすっきりした印象へ…。
ハチの部分が四角いフォルムになっているので、トップをハイレイヤーシェイプでカットし、毛先がハチよりも下にくるようにし、卵形に調整。
フォルムのウエイトのポイントになる部分から、スライスを取り、グラデーションをきつめにかけてカット。トップのレイヤーが上がり、ネープをしっかりと引き締める。
つむじの流れにより、左右の毛流れ・ボリュームが違うので、右側をレイヤーで膨らみを削り、左側をグラデーションでボリュームアップさせ、バランスを整える。
モデルの特徴と矯正カットの
ポイント
今回の矯正のポイントは、スライスをとる位置と、グラデーションとレイヤーの使い分け。
はじめに頭の型と、つむじの位置や毛の流れをよく観察し、仕上がりフォルムを決めることが重要。
通常スライスは、5:5でとるが、今回のモデルは少し前目6:4がベスト。後ろに毛の量が多くなるためフォルムが骨格調整しやすくなる。
グラデーションとレイヤーを使い、左右の毛量のバランスを調整しながら、ハチ・絶壁が目立たないように矯正。
カット後、カットした毛先がハチの下にある事を確認する。(ハチの上にのるとシルエットが四角くなってしまう。)
トップセクション …ハチより少し下にウエイトが来るようにし、四角いシルエットを調整。
トップはやや前側にスライスをとりつむじの一つ手前のパネルからレイヤーを入れていく。
切った毛束がハチの上から下にくる長さにカットする。
サイドはハチに厚みがでないようハイレイヤーシェイプでカット。
バックセクション …レイヤーカットとグラデーションで左右のバランス調整。
根元が立ち上がりやすい右側はハイレイヤーでパネルを引き出して膨らみを削る。
根元が潰れやすい左側はグラデーションでパネルを引き出してボリュームをだしていく。
右側を削り、左側のボリュームを出して両側のボリュームが同じになった!
フォルムのウエイトのポイントにしたいところからハの字スライスをとる。
アンダーはグラデーションを入れて重さが出るようにする。
グラデーションでカットした重さが土台となり、後頭部のボリュームをキープしやすくなる。