異文化が多数混在するアメリカのサロンで働く場合、日本で習得してきた
技術やセンスは、全て受け入れてもらえるというわけにはいかない。
これ当然ですよね。お客様の人種や国籍など様々なバックグラウンドによって、
日本では慣れていないようなとっさの行動力や判断など、
思いもつかなかったような想像性を求められる。
例えば、欧米ではシャンプーの温度が比較的低く、日本のような丁寧なシャンプーテクニックよりも、さらっとマッサージするようなやり方を好む方もいる。
また、かわいい表現よりも、ワイルドなセクシー感を醸し出すことを好む欧米人へのスタイリングでは、決められたようにきっちりと行うことが得意な日本人にとって、あいまいな遊びをわざと演出することが、一番の難関。
だから、誰でも初めは戸惑う、まずはそこに慣れる訓練、ね。
アメリカのサロン技術は、日本のようにひとつの流行に固着することがないので、
年代を問わず幅広く対応できる柔軟さが秘訣よね。
ヘアーアーティストは固定観念を拭い去り、個々に合わせられる引き出しを増やしながら、経験を積むことが大切。
その上で、さらに日本人としての感覚や発想、丁寧さ、気遣いなどを重ねあわせていくことが、
アメリカにおけるサロン運営の成功のカギだと思う。
現代の美容師は、技術や知識以上に、国際的なネットワークの発展で情報網が広がっているため、今後は総合的なバランスが必要とされていくはずです。世界的にも日本人の
サービスレベルは高いですが、
繊細な部分を維持しながらも、国際的な感性を兼ね備えた、
自己演出ができるアーティストが必要とされるのです。
それには、日本国内だけでは学べない事柄が多い。
欧米教育の根本は、日本とは違い結果から見せて、
行程は自分で考えるということ。能力があれば
押しつぶされずに、更に向上できる環境が整っており、
失敗しながら前進できるものです。
KCビューティーアカデミーが提案する米国への留学は、
短期であっても日本人が吸収することは非常に多く、
若いうちに体験することは将来への財産だと思うんです。
世界中の知りたいことや、聞きたいことなどが簡単に入手
できる情報化時代。敏速で過敏な順応感性溢れる個性的な
若者達に、良いチームワークで次世代を担ってもらい、
彼等らしい叫びを世界に伝え広げてもらいたい。
また同時に、後世の育成を共に力を合わせて
頑張っていきたいですね。