管理美容師とは?職務、資格の取得要件・流れを徹底解説!
美容師として働き始めて数年、ふと「管理美容師」という言葉を耳にしたことはありませんか。
何となく聞いたことはあるけれど、具体的にどんな役割を担うのか、資格の取り方はどうなっているのかわからないという方も多いかもしれません。
管理美容師は、美容師法に基づく公的な役職であり、スタッフが2名以上いる美容所では必ず1名置くことが義務付けられています。
今回は、管理美容師の定義から職務内容、取得要件、取得の具体的な流れまで、わかりやすく解説します。
美容師が2名以上常時勤務する美容所には、管理美容師を必ず1名置かなければならないと法律で定められています。
この制度の目的は、店舗の衛生管理・スタッフ管理・安全管理を適切に行い、お客さまが安心して施術を受けられる環境を維持することにあります。
店舗の規模が大きくなるほど、管理美容師の存在は欠かせません。
衛生基準を守り、スタッフを正しい方向へ導く管理美容師は、美容所の信頼を支える重要なポジションです。
コロナ禍以降は衛生管理への関心が高まり、管理美容師の専門知識はむしろ重要性を増しており、廃止の具体的な予定はありません。
管理美容師は、日々の業務の中でどのような役割を担っているのでしょうか。法律で定められた主な3つの職務を、それぞれ詳しく見ていきましょう。
作業室・待合室・洗面所など各スペースの清潔さや消毒状況を定期的に点検し、その記録を整備することが求められます。使用する器具やタオル類が正しく消毒されているかどうかの確認も、管理美容師の大切な仕事です。
こうした記録は、保健所の立入検査にも対応できるよう、常に整理しておく必要があります。
日々の点検を地道に積み重ねることが、お客さまへの安全な施術を支える土台となります。
また、美容師法に基づき、スタッフが伝染性皮膚疾患などに罹患していないかを定期的に確認することも義務のひとつです。
業務中の事故や感染リスクを最小限に抑えるための現場ルールを整備・周知することで、スタッフ全員が安心して働ける職場環境をつくることができます。
カット中の切り傷や薬剤アレルギーなど、施術に伴うリスクを想定し、対処の仕組みをあらかじめ整えておくことが求められます。
使用する薬剤や材料の安全な保管・廃棄方法をスタッフへ周知・徹底することも必要です。
さらに、自然災害への備えとして、避難訓練の実施や消火器の設置確認など、緊急時の対応体制を整えることも管理美容師の職務に含まれます。
こうした取り組みが、店舗全体の安全を守ることにつながります。
管理美容師の設置義務を怠ると30万円以下の罰金が科される可能性があるため、自ら資格を取得しておくことでこうしたリスクも回避できます。
コロナ禍以降は衛生管理への関心が高まっており、資格取得は店舗の信頼度と顧客満足度の向上に貢献します。
管理美容師資格を取得するには、大きく2つの要件を満たす必要があります。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
複数の美容室に勤務した経験がある場合でも、各店舗での就労期間を合算できます。
申し込み時には、勤務先のオーナーや店長に記入してもらう「業務従事証明書」の提出が必要です。
講習は「公衆衛生(4時間)」と「美容所の衛生管理(14時間)」の計18時間・3日間で構成されています。
筆記試験はなく、レポートの提出により修了が認定されます。
実際に管理美容師資格を取得するには、どのような手順を踏めば良いのでしょうか。
エントリーから資格取得まで、4つのステップに分けて解説します。
公益財団法人理容師美容師試験研修センターの公式サイトから、希望の都道府県・開催回を選んでWebまたは郵送でエントリーします。
Web申請の場合は仮エントリー後に届くURLから本エントリーを行う形式です。
定員を超えた場合は抽選となり、当選した方にのみ受講申込書類一式が郵送されます。
必要なのは、受講申込書・美容師免許証の写し・業務従事証明書(勤務先のオーナー・店長が記入)・証明写真です。
払込取扱票で受講料を支払い、これらの書類一式を簡易書留で郵送します。
受講者票を持って会場へ出向き、「公衆衛生(4時間)」「美容所の衛生管理(14時間)」の計18時間を受講します。
資格取得後、常勤美容師が2名以上いる美容所を開設する際には、管理美容師の氏名・住所を記載した届出書に資格を証する書類を添付し、保健所へ提出する必要があります。
資格取得には3年以上の実務経験と18時間の講習修了が必要ですが、開業コストの削減や顧客からの信頼獲得にもつながります。
キャリアアップや独立を視野に入れている方は、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。
何となく聞いたことはあるけれど、具体的にどんな役割を担うのか、資格の取り方はどうなっているのかわからないという方も多いかもしれません。
管理美容師は、美容師法に基づく公的な役職であり、スタッフが2名以上いる美容所では必ず1名置くことが義務付けられています。
今回は、管理美容師の定義から職務内容、取得要件、取得の具体的な流れまで、わかりやすく解説します。
管理美容師とは
管理美容師とは、美容師法によって設置が義務付けられた、美容所の運営を統括する役職者のことです。美容師が2名以上常時勤務する美容所には、管理美容師を必ず1名置かなければならないと法律で定められています。
この制度の目的は、店舗の衛生管理・スタッフ管理・安全管理を適切に行い、お客さまが安心して施術を受けられる環境を維持することにあります。
店舗の規模が大きくなるほど、管理美容師の存在は欠かせません。
衛生基準を守り、スタッフを正しい方向へ導く管理美容師は、美容所の信頼を支える重要なポジションです。
補足:管理美容師は廃止される?
2010年の事業仕分けで管理美容師制度の廃止が議論されましたが、2024年現在も廃止はされておらず、法律による配置義務は継続しています。コロナ禍以降は衛生管理への関心が高まり、管理美容師の専門知識はむしろ重要性を増しており、廃止の具体的な予定はありません。
管理美容師の職務

管理美容師は、日々の業務の中でどのような役割を担っているのでしょうか。法律で定められた主な3つの職務を、それぞれ詳しく見ていきましょう。
店舗の衛生環境の維持・点検
管理美容師の最も重要な職務のひとつが、店舗の衛生環境を法定基準に沿って保つことです。作業室・待合室・洗面所など各スペースの清潔さや消毒状況を定期的に点検し、その記録を整備することが求められます。使用する器具やタオル類が正しく消毒されているかどうかの確認も、管理美容師の大切な仕事です。
こうした記録は、保健所の立入検査にも対応できるよう、常に整理しておく必要があります。
日々の点検を地道に積み重ねることが、お客さまへの安全な施術を支える土台となります。
スタッフへの教育・健康管理
管理美容師は、スタッフの衛生教育や健康状態の管理も担います。 手洗いや消毒の方法、健康診断の受診促進など、従業美容師に対して衛生管理に関する研修・指導を行います。また、美容師法に基づき、スタッフが伝染性皮膚疾患などに罹患していないかを定期的に確認することも義務のひとつです。
業務中の事故や感染リスクを最小限に抑えるための現場ルールを整備・周知することで、スタッフ全員が安心して働ける職場環境をつくることができます。
安全管理
施術中に起こりうる事故のリスクを管理するのも、管理美容師の大切な役割です。カット中の切り傷や薬剤アレルギーなど、施術に伴うリスクを想定し、対処の仕組みをあらかじめ整えておくことが求められます。
使用する薬剤や材料の安全な保管・廃棄方法をスタッフへ周知・徹底することも必要です。
さらに、自然災害への備えとして、避難訓練の実施や消火器の設置確認など、緊急時の対応体制を整えることも管理美容師の職務に含まれます。
こうした取り組みが、店舗全体の安全を守ることにつながります。
管理美容師の資格を取得するメリット
管理美容師の資格を取得することには、主に2つのメリットがあります。独立・開業時のコスト削減
開業者自身が資格を持っていれば、管理美容師を別途採用する必要がなく、人件費の削減につながります。管理美容師の設置義務を怠ると30万円以下の罰金が科される可能性があるため、自ら資格を取得しておくことでこうしたリスクも回避できます。
顧客からの信頼獲得
衛生管理の専門知識を持つ担当者がいることで、衛生面を重視するお客さまからの信頼につながります。コロナ禍以降は衛生管理への関心が高まっており、資格取得は店舗の信頼度と顧客満足度の向上に貢献します。
管理美容師の取得要件

管理美容師資格を取得するには、大きく2つの要件を満たす必要があります。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
受講資格を満たすこと
まず、管理美容師の資格認定講習会を受講するには、美容師免許の登録後、受講資格基準日までに日本国内で3年以上、美容業務に従事している必要があります。複数の美容室に勤務した経験がある場合でも、各店舗での就労期間を合算できます。
申し込み時には、勤務先のオーナーや店長に記入してもらう「業務従事証明書」の提出が必要です。
講習会の課程を修了すること
受講資格を満たしたら、都道府県知事が指定する「管理美容師資格認定講習会」を受講します。講習は「公衆衛生(4時間)」と「美容所の衛生管理(14時間)」の計18時間・3日間で構成されています。
筆記試験はなく、レポートの提出により修了が認定されます。
管理美容師の取得の流れ

実際に管理美容師資格を取得するには、どのような手順を踏めば良いのでしょうか。
エントリーから資格取得まで、4つのステップに分けて解説します。
エントリー(受講申込)
最初のステップは、講習会へのエントリーです。公益財団法人理容師美容師試験研修センターの公式サイトから、希望の都道府県・開催回を選んでWebまたは郵送でエントリーします。
Web申請の場合は仮エントリー後に届くURLから本エントリーを行う形式です。
定員を超えた場合は抽選となり、当選した方にのみ受講申込書類一式が郵送されます。
書類の準備・提出
エントリーが完了したら、必要書類を揃えて提出します。必要なのは、受講申込書・美容師免許証の写し・業務従事証明書(勤務先のオーナー・店長が記入)・証明写真です。
払込取扱票で受講料を支払い、これらの書類一式を簡易書留で郵送します。
講習会の受講(3日間・計18時間)
書類提出が完了したら、いよいよ講習会の受講です。受講者票を持って会場へ出向き、「公衆衛生(4時間)」「美容所の衛生管理(14時間)」の計18時間を受講します。
修了証書の交付・資格取得
レポートが認められると、修了証書が交付されて管理美容師資格の取得完了となります。資格取得後、常勤美容師が2名以上いる美容所を開設する際には、管理美容師の氏名・住所を記載した届出書に資格を証する書類を添付し、保健所へ提出する必要があります。
まとめ
管理美容師は、店舗の衛生環境の維持から従業員の健康管理、安全対策まで、美容所運営の根幹を支える重要な役職です。資格取得には3年以上の実務経験と18時間の講習修了が必要ですが、開業コストの削減や顧客からの信頼獲得にもつながります。
キャリアアップや独立を視野に入れている方は、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。