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美容師のハサミの正しい持ち方とは?種類別の使い分けや練習方法も解説

「カット中に刃がブレてしまう」「施術後に手がすぐ疲れてしまう」と悩んでいる美容師さんは多いのではないでしょうか。

こうした問題の原因は、ハサミの持ち方にあることが少なくありません。

正しい持ち方を身に付けると、カットラインが安定し、長時間の施術でも手への負担を抑えられます。

 今回は、美容師用ハサミの基本的な持ち方から種類別の使い分け、手が疲れにくくなるポイントまでわかりやすく解説します。

美容師用ハサミの基本的な持ち方

美容師のハサミの持ち方
まずはハサミの基本的な持ち方を確認しましょう。

指の通し方と開閉の動かし方、この2つを正確に把握することが上達への基本です。

指の通し方

ハサミの正しい持ち方では、親指を動刃側のリング、薬指を静刃側のリングに通します。

親指側のリングにつながっている刃が「動刃」、薬指側のリングにつながっている刃が「静刃」です。

カット時は動刃のみを動かし、静刃は固定して使うのが基本となります。

人差し指は刃の付け根あたりに軽く添え、中指・小指は持ち手部分を支えるようにゆるく曲げるのがポイントです。

日常的な工作ハサミ(親指+人差し指)の持ち方とは異なるため、最初は違和感を覚えることが多いですが、繰り返し練習することで自然と手に馴染んでいきます。

指をリングに深く入れすぎると開閉時の動きが硬くなり、余計な力が入りやすくなるため、「軽く引っかかる程度」を目安にしてみましょう。

ハサミの開閉時の動かし方

ハサミを開閉する際の大原則は、「親指(動刃)だけを動かす」ことです。

薬指側の静刃は固定したまま動かさないことで、刃がブレずにまっすぐカットができます。

両方の刃を動かしてしまうとカットラインが乱れ、仕上がりの精度が落ちる原因になります。

最初は薬指も一緒に動いてしまいがちなので、鏡の前でゆっくり確認しながら練習するのが効果的です。

「薬指を動かさない」という感覚を身体に覚えさせることが、安定したカットへの近道です。

【種類・用途別】美容師用ハサミの持ち方の使い分け

美容師のハサミの使い分け
ハサミの基本が身に付いたら、種類・用途に応じた持ち方の使い分けを習得しましょう。

各シザーの特性を理解することで、仕上がりのクオリティが一段と高まります。

アウトサイドカット(ベーシックハサミ使用)

アウトサイドカットとは、手のひらを外側(自分と反対方向)に向けてハサミを持つ持ち方です。

主にパネルの外側をカットする際に使用します。

親指は「軽く引っかかる」程度で支え、薬指は第一~第二関節の間にセットするのがポイントです。

人差し指の付け根でネジ部分を固定しながら、親指のみで開閉します。

カットの基本となる持ち方で、まず最初にしっかり身に付けておきたい技術です。

インサイドカット(ベーシックハサミ使用)

インサイドカットは、手のひらを内側(自分の方向)に向けてハサミを持つ持ち方です。

主にパネルの内側をカットする際に使用します。

アウトサイドカットとは手首の向きが逆になるため、親指(動刃)を動かす感覚ではなく、結果的に薬指側が動く感覚になるのがポイントです。

人差し指と中指はハサミから離すのが基本で、アウトサイドとは開閉する指が変わるため、慣れるまで少し練習が必要です。

技術的にやや難易度が高いですが、使い分けができるようになると施術の幅が大きく広がります。

セニング(すきバサミ)の使い方

セニングシザー(すきバサミ)は、片方の刃がクシ状になっており、髪の量を調整したいときに使います。

基本的な持ち方はベーシックハサミと同じです。

カット率は用途に応じて使い分けが重要で、前髪の微調整には10%程度、通常のセニングには20~30%、男性の刈り上げには40%程度が目安とされています。

目的に合ったカット率を選ぶことが、自然な仕上がりを左右します。

カット率が高いほど毛量が一気に減るため、初めは少なめの設定から様子を見ながら使ってみましょう。

スライドシザーの使い方

スライドシザーは片方の刃のみが研がれており、毛束の根元から毛先に向かって滑らせながらカットする特殊なシザーです。

ツヤ感を保ちながらボリュームを落とせるのが特長
で、表面に短い毛が出てパサついた見た目になりにくい点もメリットです。

インサイドカットの持ち方から派生して使われることが多く、手首の力を抜くことで開閉しやすくなります。

さまざまな角度に傾けても疲れにくく、自然なグラデーションを出したいシーンで重宝します。

美容師用ハサミに慣れるための練習方法

美容師用ハサミに慣れるのに有効な練習方法を紹介します。

練習方法1|ハサミを持たない素振り練習

ハサミを持たずに目線の高さまで手を挙げ、手の甲が斜め内側を向くようにした状態で親指だけを動かす反復練習があります。

この姿勢で親指のみを動かすのは想像以上に筋力が必要で、慣れないうちは腕が重くなったり指がつることもありますが、毎日続けることが大切です。

練習方法2|新聞紙を使ったカット練習

レシートの横幅を目安に新聞紙を横に真っ直ぐ切り、それを縦にして横に並んだ文字を目安に水平に切れているか確認しながら切り続ける練習が有名です。

最初は10cm幅の新聞紙で直線カットを練習し、慣れてきたら5cm幅・1cm幅と徐々に細くしていくことで、手の動きがより繊細になります。

カットラインの正確さだけでなく、ハサミを開閉するリズムや手首の動きも同時に練習でき、結果がすぐ目に見えるため上達を実感しやすいでしょう。

美容師用ハサミで手が疲れないためのポイント

美容師のハサミで手か疲れないポイント
長時間の施術でも手が疲れにくくなるためのポイントを4つ紹介します。

日常的に意識するだけで、腱鞘炎などのトラブル予防にもつながります。

指の位置を正しく保つ

手が疲れにくい持ち方の基本は、指の位置を正確に保つことです。

親指は「軽く引っかかる」程度、薬指は第一~第二関節の間にセットするのが目安です。

人差し指の付け根をネジ部分にあてることで安定感が増し、余計な力が入りにくくなります。

指を深く入れすぎると開閉が不安定になり、力みにつながるので注意が必要です。

定期的に鏡や動画で自分の持ち方を確認する習慣をつけると、悪癖の早期修正に役立ちます。

手に合ったハンドル形状を選ぶ

ハサミのハンドル形状も、手の疲れやすさに大きく影響します。

オフセットハンドルは少ない指の動きで大きな開閉感が得られ、手への負担を軽減できます。

「ダウンタイプ」は肘・肩・腕への負担を減らすよう設計されており、座ってカットする場合や頭上での施術時に特に効果的です。

自分の持ち方や施術スタイルに合ったハンドル形状を選ぶことで、長時間の施術でも疲れにくい環境を整えることができます。

手のサイズに合ったシザーを選ぶ

シザーのサイズ選びも、疲れにくさを左右する重要なポイントです。

一般的に5.5~6インチが標準とされており、手が小さい方には5インチ前後、大きい方には6インチ以上が適しています。

重さやバランスが整ったハサミは長時間の使用でも負担が少なく、安定したカットを維持できます。

購入前に実際に手に持って試すと、自分に合うサイズを見つけやすくなります。

日頃から手の筋力・柔軟性を鍛える

ハサミの持ち方を改善するだけでなく、日頃から手のコンディションを整えることも大切です。

ハンドグリッパーを使った握力トレーニングは、施術中の手の安定感を高めるのに有効です。

指を一本ずつゆっくり曲げ伸ばしするストレッチや、小さなゴムボールを指先で転がす運動も取り入れてみましょう。

日々の積み重ねが腱鞘炎などの予防につながり、長く美容師として活躍するための身体づくりにもなります。

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正しい持ち方をマスターしたら、自分に合ったシザー選びも大切です。

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まとめ

ハサミの正しい持ち方を身に付けることは、カットラインを安定させるだけでなく、腱鞘炎などの手への負担を減らし、長く現役で活躍するための土台にもなります。

基本的な指の通し方から種類別の使い分け、手が疲れにくくなるコツまで、日々の施術の中で少しずつ意識してみてください。

 自分に合ったシザーをしっかり選んで、より快適な施術環境を整えていきましょう。
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