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美容室のキャッシュレス決済完全ガイド|メリット・種類・選び方と注意点を解説

美容室を経営する中で、「キャッシュレス決済を導入したいけれど、どのサービスを選べば良いのかわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

今回は、美容室がキャッシュレス決済を導入するメリットや種類、選び方と注意点について解説します。

美容室がキャッシュレス決済を導入するメリット


 キャッシュレス決済の導入は、単なる支払い手段の追加にとどまらず、業務効率や顧客満足度の向上にも直結します。

ここでは、美容室がキャッシュレス決済を取り入れることで得られる主なメリットを紹介します。

レジ・会計業務の時間を短縮できる

JCBの決済速度実証実験によると、レジ業務の平均時間は現金払いの28秒に対し、キャッシュレスは12秒と、会計時間が半分以下に短縮できます。

釣銭のミスがなくなり、会計時のやりとりやレジ締めにかかる時間も大幅に削減できます。

さらに、売上データが自動集計されるため、日報作成などの事務作業の負担も軽減できるでしょう。
 出典:JCB「決済速度に関する実証実験結果

顧客満足度の向上につながる

クレジットカードや電子マネーはポイントが貯まる仕組みがあり、数万円になることもある美容室の支払いでポイントを活用したいお客様のニーズに応えられます。

外国人観光客の多くはクレジットカード決済を好みます。インバウンド需要が見込まれる中、キャッシュレス対応は海外からのお客様への対応に欠かせません。

手持ち現金の残額を気にすることなくトリートメントの追加やヘアケア商品の購入ができ、顧客単価の向上にも寄与します。

機会損失の防止につながる

近年は、現金をあまり持ち歩かず、キャッシュレス決済を利用する人が増えています。

そのため、キャッシュレス決済に対応していない美容室は、来店や購入の機会を逃している可能性があります。

キャッシュレス決済を導入することで、お客様は手持ちの現金を気にすることなく会計ができるため、高額メニューや店販商品の提案もしやすくなります。

その結果、客単価の向上につながることが期待できます。

現金管理リスクを軽減できる

店舗に多額の現金を保管する必要がなくなるため、盗難や紛失といった物理的なリスクを大きく下げられます。

スタッフが売上金を取り扱うリスクや入金のための外出回数も減るため、現金取り扱いに関するトラブル防止につながります。

現金決済に比べ売上管理の負担を軽減でき、経営の透明化にも貢献します。

キャッシュレス決済サービスの種類


キャッシュレス決済にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴や手数料体系が異なります。

美容室に適したサービスを選ぶためにも、各種類の仕組みを把握しておくことが大切です。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、最も使われているキャッシュレス決済の一つです。

VisaやJCBなどの国際ブランドに対応した決済代行会社と契約することで、複数のクレジットカードブランドに対応できます。

決済手数料は一般的に約3~7%が目安と言われていますが、店舗の規模によって異なる場合があります。

電子マネー決済

電子マネーには、SuicaやPASMOなどの交通系や、WAON・nanacoなどの流通系があります。

あらかじめチャージした残高で支払う方式が一般的で、スムーズに決済できる点が特徴です。

決済手数料は約3%が目安とされています。

導入方法には、電子マネー事業者と個別に契約する方法と、決済代行会社を利用して複数の電子マネーにまとめて対応する方法があります。

QRコード・スマートフォン決済

PayPayやd払い、楽天ペイなどのQRコード決済は、初期費用が無料のサービスも多く、専用端末を必要としないケースもあるため、比較的導入しやすい決済方法です。

決済手数料は約1~2%が目安で、近年利用者が増加している決済手段として、多くの店舗で導入が進んでいます。

美容室に合うキャッシュレス決済の選び方


キャッシュレス決済のサービスを選ぶ際は、コストや機能、拡張性などの観点を踏まえて比較することが大切です。

ここでは、特に重視すべき3つのポイントを解説します。

手数料・導入費用・入金サイクルで比較する

サービス選定の最重要ポイントは「手数料」「導入費用」「入金サイクル」の3つです。

これらはサロンの利益に直接影響するため、複数社を慎重に比較した上でサービスを選びましょう。

手数料は売上に直結するコストです。0.1%の差でも積み重なると無視できない金額になるため、月額固定費の有無と合わせてトータルコストで比較しましょう。

導入費用については、決済端末が無料で提供されるサービスもあれば、数万円の初期費用が発生するサービスもあります。

初期投資を抑えたい場合は、端末費用が無料のプランを優先的に検討するのも一つの方法です。

入金サイクルは資金繰りに直結します。

キャッシュレス決済の入金サイクルはかつて月1~2回の「月末締め・翌月末払い」が主流とされていましたが、近年は最短翌日入金に対応したサービスも存在します。

ただし、入金サイクルが短いほど手数料が割高になる傾向があるため、キャッシュフローの状況と照らし合わせながらバランスよく選択することが大切です。

対応できる決済ブランドの豊富さで選ぶ

なるべく多くのお客様にキャッシュレス決済を利用してもらうために、複数の決済ブランドに対応しているシステムを選ぶことが重要です。

クレジットカードはブランドによって国内外問わず使用できるため、インバウンド客への対応も可能になります。

POSレジとの連携機能で選ぶ

クレジットカード・電子マネー・QRコードなど、複数の決済をPOSレジで管理することで、レジ周りをシンプルに保ちながら会計業務を効率化できます。

キャッシュレス決済と美容室業務をトータルで管理するシステムを導入すれば、割引クーポンや回数券の発行など販促策も手軽に展開できます。

キャッシュレス決済を導入する際の注意点

キャッシュレス決済の導入には多くのメリットがある一方で、事前に把握しておくべき注意点もあります。

スムーズな運用のために、以下の点を事前に確認しておきましょう。

入金サイクルによって資金繰りに影響が出る

実際のサービス提供から入金まで数週間のタイムラグが生じるため、支払い日が月ごとに決まっているサービスは資金繰りへの注意が必要です。

美容室は人件費や家賃などの固定費を毎月支払う必要があるため、キャッシュレス比率が高まる場合は、入金スケジュールを把握した上での資金計画が欠かせません。


 決済手段によって入金タイミングがバラバラな点にも注意が必要で、複数サービスを組み合わせる場合は特に資金管理が重要になります。

通信障害・システムトラブルへの備えをしておく

キャッシュレス決済はインターネット回線やシステムに依存するため、通信障害や事業者側のサーバー障害が発生すると会計ができなくなるリスクがあります。

過去に大手スマートフォン決済サービスが全国的に利用不能になった事例もあり、その際は店舗でお客様に現金払いをお願いせざるを得なかった報告があります。

トラブルに備え、予備の通信回線や現金・他ブランドなど複数の決済手段を準備しておくことが対策として有効です。

スタッフへの教育と運用体制の整備が必須となる

新しいシステムを導入する際は、スタッフ全員が操作方法を習得するための教育期間が必要です。

特に、デジタル機器の操作に不慣れなスタッフに対しては、十分なサポート体制を整えましょう。

また、キャッシュレス決済に慣れていないお客様への対応方法についても、事前に説明フローを整備しておくことが大切です。

さらに、決済エラーや通信障害が発生した場合の対応手順を明確にするとともに、カード情報の適切な取り扱いなど、セキュリティに関する教育を実施し、安全に運用できる体制を整えましょう。

まとめ

キャッシュレス決済の導入は、会計業務の効率化や顧客満足度の向上、機会損失の防止など、美容室の経営にとって多くのメリットをもたらします。

一方で、入金サイクルによる資金繰りへの影響やトラブルへの備えなど、事前に考慮すべき注意点もあります。

自店の状況に合ったサービスを選び、スタッフ教育を含めた運用体制を整えた上で導入を進めましょう。

キャッシュレス比率が高まると入金までのタイムラグが生じやすく、手元現金が不足しやすくなります。

資金繰りの悪化を防ぐには、日々の仕入れ原価を徹底的に抑えて手元に現金を残す工夫も重要です。

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