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美容師が給料を上げるには?平均年収や昇給のポイント、独立のタイミングを解説

美容師として働く中で、思うように給料が上がらないと感じている方は少なくありません。

技術職である美容師は歩合給の仕組みを採用しているサロンが多く、指名数や売上によって収入が大きく左右されるため、経験を積んでも収入アップを実感しにくいケースがあります。

今回は、美容師が給料を上げるための具体的な方法や注意点、独立を目指すタイミングについて解説します。

美容師の平均給料



まずは、美容師の平均給料がどの程度の水準にあるのかを確認していきましょう。

厚生労働省が運営するjobtag(職業情報提供サイト)によると、令和7年賃金構造基本統計調査に基づく美容師の平均年収は388.5万円です。

これに対し、給与所得者全体の平均年収は478万円(令和6年分民間給与実態統計調査)であり、美容師の年収は給与所得者全体と比べて約90万円下回る水準にあります。

また、経験年数によっても平均年収には大きな差があります。

「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、経験年数が増えるにつれて年収は上昇する傾向にありますが、その伸び方は一様ではありません。

以下は厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」の「理容・美容師」のデータをもとに算出した目安です。

実際の金額は勤務先や個人の状況によって異なります。
経験年数 年収※1 月給※2 手取り※4
0年 約257万円 約21.4万円 約16.9万円
1~4年 約290万円 約23.8万円 約18.4万円
5~9年 約418万円 約33.9万円 約26.1万円
10~14年 約498万円 約40.1万円 約31.4万円
経験0年~5年未満の段階では年収が約250~290万円と低水準にとどまる一方、5~9年の時点で約418万円と大きく跳ね上がり、10年以上になると500万円前後で推移します。

つまり、統計上では入職後5~9年の時期が年収の大幅な上昇局面となっており、その後は横ばい傾向に転じる点が特徴です。

なお、15年以上のベテランでは月給が10~14年と同程度である一方、年収はほぼ同水準となっています。
 出典: jobtag(職業情報提供サイト)|厚生労働省「美容師
国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況

美容師が給料を上げる具体的な方法


ここからは、美容師が給料を上げるために取り組める具体的な方法を紹介します。

技術・接客スキルを磨いて指名数を増やす

カット・カラー・パーマなどの基本技術を磨くことは、給料アップの土台になります。

トレンドを取り入れた施術や丁寧なカウンセリングを重ねることでリピーターが増え、指名料や歩合給の上昇に直結します。

また、特定の技術に特化して強みを打ち出すことで他の美容師との差別化が図りやすくなり、口コミや新規顧客の獲得にもつながります。

SNSを活用した集客力の強化

InstagramなどのSNSで施術例を定期的に発信することも、収入アップに有効な手段です。

ビフォーアフターやスタイリング例を継続的に投稿することで、指名客・新規顧客の獲得につながり、収入アップが期待できます。

フォロワーが増えるとサロンへの集客にも貢献するため、SNSでの発信は自己ブランディングの一環として継続的に取り組むことが重要です。

昇格・役職アップを目指す

店長や副店長といった管理職を目指すことも、給料アップの選択肢の一つです。

管理職に就くと固定給や待遇が改善されるケースが多く、収入アップに加えてリーダーシップやマネジメント力の向上にもつながります。

役職が上がることで評価制度の恩恵を受けやすくなるため、将来的な収入の底上げも期待できます。

給与条件の良いサロンへ転職する

現在の職場で収入アップが難しい場合は、給与条件の良いサロンへの転職も選択肢になります。

固定給・歩合率・指名料の還元有無はサロンによって大きく異なるため、条件の良い美容室への転職が給料アップの近道になる場合があります。

転職を検討する際は、料金設定やサロンの売上規模から自分への還元率を事前に確認することが重要です。

美容師が給料アップを目指す上での注意点


給料アップを目指す上では、メリットだけでなく注意点も理解しておく必要があります。

歩合制は収入が不安定になるリスクがある

歩合制は成果が収入に反映されやすいメリットがある一方、閑散期や客足が落ちる時期には収入が大きく下がるリスクを伴います。

固定給と歩合制それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、自分の集客力や生活設計に合った給与体系のサロンを選ぶことが重要です。

業務委託は報酬が高くても手取りが想定より低くなる場合がある

業業務委託契約は一般的に歩合率40~60%と高く設定されている一方、社会保険料(国民健康保険・国民年金)や経費をすべて自己負担する必要があるため、実質的な手取りは見かけほど多くならないケースがあります。

また、失業手当や育児休業給付金も受けられないため、正社員と単純に収入額を比較するのは危険です。
関連記事:美容師の業務委託とは?メリット・注意点・移行手続きを徹底解説

美容師が長期的に給料を安定させるためのキャリア戦略

給料を継続的に伸ばしていくためには、長期的なキャリア戦略を持つことも欠かせません。

短期・中期・長期でキャリアプランを設定する

キャリアプランを立てる際は、短期・中期・長期の目標を段階的に設定することが大切です。

目標を設定する際は、具体的で測定可能、達成可能、関連性があり、期限を明確にする「SMARTの法則」を参考にすると、実現に向けた行動計画を立てやすくなります。

長期的なキャリア目標を達成するためには、中期目標を経て、実現可能な短期目標を一つずつ達成していくことが重要です。

段階的に目標を設定することで、進捗を確認しながら着実にキャリアアップを目指せます。

ライフイベントを見据えた柔軟なキャリア設計を考える

結婚・出産・育児・介護などのライフイベントを迎えると、働き方が変化し、フルタイム勤務が難しくなることがあります。

また、仕事から離れる期間が長くなると、知識やスキルの更新が必要になる場合もあります。

こうした変化に備えるためには、計画的にスキルアップや情報収集を続け、自分に合った働き方を検討しておくことが大切です。

ライフイベントを考慮せずにキャリアプランを立てると、想定外の出来事によって計画を見直さなければならない可能性があります。

将来のライフイベントも見据えながら、状況に応じて柔軟にキャリアプランを調整していきましょう。

キャリアプランは定期的に見直す

ライフステージや社会環境の変化にともない、過去に立てたキャリアプランが現状に合わなくなることは少なくありません。

半年ごとや1年ごとなど、定期的に見直す時期を決め、達成できたことや環境の変化を振り返りながら、今後の目標を柔軟に修正していくことが大切です。

キャリアプランを定期的に見直すことで、自身の強みや身につけるべきスキルを再確認し、変化する働き方やキャリアの選択肢にも柔軟に対応しやすくなります。


 長期的に活躍し続けるためにも、企業名や肩書だけに頼るのではなく、自分ならではのスキルや経験を磨き続けることが重要です。

美容師が独立・開業をする適切なタイミングは?

最後に、美容師が独立・開業を検討する際の適切なタイミングについて解説します。

経験年数とスキルが十分に整ったとき

独立の目安としては、「30代前後でスタイリスト歴10年程度」というケースが一般的とされています。

技術力・接客力に加え、サロン運営の実務経験を積んだ段階で独立に踏み切ると、経営面でもスムーズに進めやすくなります。

スタイリストとして5年以上の実績があると、金融機関の融資審査でも信頼性が高まりやすい傾向があります。

顧客基盤と開業資金の準備が整ったとき

独立後の安定した収入確保のためには、勤務中からリピーター顧客を一定数抱えておくことが重要です。

あわせて、新規集客への対策も並行して進めておく必要があります。

開業費用は店舗規模によって異なりますが、一般的に800万円~1,500万円前後が目安とされ、運転資金として粗利3~6か月分の余裕資金も別途準備することが求められます。

まとめ

美容師が給料を上げるには、技術・接客スキルの向上やSNSを活用した集客力の強化、昇格や転職といった具体的な方法に加え、長期的なキャリア戦略を持つことが欠かせません。

歩合制や業務委託には収入面での注意点もあるため、それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った働き方を選ぶことが大切です。

将来的に独立を目指す場合は、経験年数やスキル、顧客基盤、開業資金などの条件が整ったタイミングを見極めて動き出しましょう。

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