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トナーの作り方!ハイトーンカラーの発色を高める調合・塗り方のポイントを解説

ブリーチ後のハイトーンカラーで欠かせないトナー施術ですが、
「どのオキシを使えばいいのか」
「補色の配合をどう決めるか」
など、調合や塗り方に悩む美容師の方も多いのではないでしょうか。

 トナーは正しい知識と手順を理解することで、透明感・ツヤのある仕上がりを安定して実現できる施術です。

今回は、ヘアカラートナーの基本的な役割から調合のポイント、塗り方の手順、よくある失敗とその対策まで、美容師の方に向けて詳しく解説します。

ヘアカラートナーとは?

ヘアカラートナーとはヘアカラートナーは、ブリーチ後の髪に残る黄みや赤みを打ち消し、透明感やツヤを与えるために使うカラー剤です。

通常のオンカラーとは役割が異なるため、まずはその特性を正しく理解しておくことが大切です。

トナーの役割・効果

トナーの主な役割は、ブリーチ後の残留色素を補色で打ち消し、透明感やツヤのある仕上がりを作り出すことです。

ハイトーンカラーの場合、ブリーチだけでは黄みやオレンジみが残りやすいため、理想の色味に仕上げるにはトナーが必要です。

また、通常の2剤混合カラーに比べて髪への負担が少ない点も特長です。

トナーを施術メニューに取り入れることで、ハイトーン系カラーの幅が広がり、顧客満足度の向上にもつながります。

トナーとオンカラーの違い

オンカラーは1剤と2剤を混合して脱色しながら発色させますが、トナーは酸化剤不要で使える場合が多く、施術の目的が異なります。

トナーは主に濡れた髪(シャンプー台)に塗布するため、施術タイムを大幅に短縮できます。

また、カラーシャンプーよりも確実な色調補正効果があり、ブリーチ後の仕上げとして非常に有効です。

カラーシャンプーでは補正しきれない色味の調整も、トナーを使うと短時間で確実に対応できます。

ヘアカラートナーの作り方・調合のポイント

トナーの作り方トナー施術の仕上がりは、調合の仕方に大きく左右されます。

薬剤の選び方・オキシの濃度・色選定の3点を正しく理解することで、安定したクオリティを出せるようになります。

薬剤の基本的な調合の仕方

トナーは髪の明度を変えることが目的ではないため、リフト力の少ないハーフトーン(微アルカリ)系のカラー剤を使うのが基本です。

調合比率の例としては「1剤:オキシ:水=1:1:2」で使用するケースもあります。

色素を薄めたいときはクリア(無色のカラー剤)の活用が有効です。

例えば柔らかいシルバー系を狙う場合は補色のピンクを5%程度加えることで、少量の補色で色の方向性をコントロールできます。

発色を重視するならライトナー(アルカリ入り)、髪への負担を軽減するならクリア(ノンアルカリ)と、目的に応じて配合剤を使い分けることがポイントです。

オキシ(2剤)の選び方のポイント

トナーのようにトーンダウン目的で色味を発色させたい場合は、3%のオキシを使用するのが基本です。

髪色を明るくする力を必要としない既染部への使用に適しており、多くのトナー施術で標準的に使われています。

1.5%のオキシはブリーチ毛に使用すると脱色作用をほぼ抑えつつ染色できるため、ハイトーンベースへの繊細な色入れに適しています。

色の濃さは薬剤の種類によって3%と差が出にくい場合もあります。

一方、6%のオキシは脱色・明色力が強く髪に負担がかかりやすいため、トナー施術では基本的に使用しません。

オキシの倍率を増やす(2倍・3倍など)と1剤の効果が弱まり、明るくする力・発色する力・髪への負担のいずれも軽減されます。

数値の意味を理解した上で、ケースに合わせた選択をしましょう。

色選定のポイント

日本人の髪は明度によって残る色素が異なり、4~6レベルは赤、8~10レベルはオレンジ、12~14レベルは黄が残りやすいため、これを補色で打ち消す調合が重要です。

赤は緑、オレンジは青、黄は紫がそれぞれ補色となります。 シルバー系のトナーを施す場合は、シルバー系3に対してベージュ系1の割合で調合すると、マット色になりすぎずパープルで打ち消す効果も得られます。

毛先に彩度の高い寒色系を使うと色が濃く入りすぎることがあるため、毛先にはクリア剤を合わせて沈み込みを防ぐことが大切です。

クリアはコンディショニング効果があり色素やアルカリを含まないため、色素量や明度のコントロールに幅広く活用できます。

トナーの塗り方の手順

トナーの塗り方  調合が決まったら、次は実際の塗り方の手順です。

ベースの状態確認から乳化・流しまで、各ステップを丁寧に行うことが仕上がりの安定につながります。

ステップ1|ベースの確認・ブリーチ

トナーカラーはどんな髪にも同じ効果を発揮するわけではなく、希望の色味に仕上げるには、元の髪色が黄色味を帯びた状態(17トーン以上)であることが必要です。

明るいアッシュ系や寒色系を希望する場合、トナー前の髪色が明るめの黄色になっていないと理想の仕上がりになりません。

ブリーチ後はアルカリが強く残留しているため、弱酸性のサロンシャンプーで2シャン(2回シャンプー)してアルカリを除去しておくことが推奨されます。

残留オキシをカタラーゼなどの酵素で分解しておくと、オンカラーがより綺麗に発色します。

ベースの状態を整えることがトナー施術の土台となります。

ステップ2|薬剤の調合

ベースの確認が済んだら、1剤のトナーカラーと3%の2剤(オキシ)を指定の割合で混ぜ合わせます。

調合は施術直前に行い、混合後は素早く使用することが大切です。

事前に色の方向性と配合比率を設計しておくことで、スムーズに施術を進められます。

ステップ3|塗布

塗布の前にタオルで水分をしっかりふき取り、根元→中間→毛先の順でスピーディーに塗布します。

色ムラを防ぐため、均一に塗布することが重要です。

頭頂部の丸みのある部分・富士額・もみあげ・後頭部の枕に当たっていた部分は色が入りづらいため、しっかり揉み込む必要があります。

ただし、ガシガシと揉み込むと切れ毛の原因になるため、優しく空気を入れるように施術することがポイントです。

ステップ4|放置・発色の確認

放置時間は色の状態と目的に応じて調整し、短い場合は3分、長い場合は15分程度が目安です。

時間によって色の入り具合が大きく変化するため、放置時間の管理は慎重に行いましょう。

5分ほどで色が入り始めるため、ブリーチの抜け具合や色の入り具合を確認しながら感覚で流すタイミングを判断します。

すぐに流す場合もあれば、10分程度放置する場合もあります。

放置時間中に別の施術を並行して進めると効率が良く、施術全体のスケジュール管理にも役立ちます。

ステップ5|乳化・流す

流す前に乳化を行います。

ぬるま湯を手に取り、生え際から馴染ませ、指でクルクルとカラー剤を浮かせるように水分を含ませていきます。

少しずつ水分を足しながらゆるくなりすぎないように調節し、白っぽいクリーム状になったら全体を包み込むように馴染ませましょう。

流す際は最後にお湯をためて乳化することで仕上がりが向上します。

流した後はケラチンなどの栄養を補給するトリートメントを行うことで、髪への負担を抑えながら色もちの良い状態に整えられます。

トナー施術のよくある失敗例と対策

トナー施術に慣れてきても、失敗が起きやすいポイントがあります。

代表的な失敗例と対策を理解しておくことで、安定したクオリティの施術を実現できます。

毛先の沈み込み

毛先はダメージによって色が入りやすいため、塗布量を根元より少なくするか、放置時間を短く調整することが基本の対策です。

寒色系一色で毛先まで塗ると暗くなりすぎることがあるため、ベージュやクリア剤で調整することが有効です。

仕上がりの確認は必ずドライ状態で行ってください。

濡れていると実際より暗く見えることがあり、判断を誤る原因になります。

ムラ・色ブレ

ムラや色ブレを防ぐためには、スピーディーに塗布して根元と毛先の放置時間差を最小限に抑えることが重要です。

水分が多い状態で塗布すると発色が薄まるため、タオルドライを丁寧に行いましょう。

ドライに近い状態のほうが色の染まりが安定し、仕上がりが良くなります。

初めて使うトナー剤は本番前に毛束でテストし、発色と放置時間を把握しておくことをおすすめします。

まとめ

ヘアカラートナーは、ブリーチ後の髪に透明感とツヤをもたらすために欠かせない施術です。

調合では使用するオキシの濃度や補色のバランスを意識し、塗り方では塗布の順序と放置時間の管理を徹底することが、美しい仕上がりへの近道です。

失敗を防ぐためには、ベースの状態確認・スピーディーな塗布・ドライ状態での仕上がり確認という基本を守ることが大切です。

トナーの知識と技術を深め、顧客一人ひとりに合った理想の仕上がりを提供していきましょう。

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